HSPとINFJの人に完璧主義な人が多いです。
HSPは自己肯定感の低さや不安から、INFJは理想を追い求める性質があるから。
完璧主義であることは、良い面もありますが、良くない面もあります。
その理由と、私が完璧主義をやめるために行った方法を解説します。
完璧主義は、こだわりすぎると前に進めなくなる危険性
とある本に完璧主義についての記述があり、読んでハッとしました。
完璧主義は、過去にしばられてしまう罠が潜んでいるのだと。
完璧主義とは、自分を前進させることへの拒絶なのだ。堂々めぐりの環状道路のように閉じられており、エネルギーを脅迫的に消耗させる。完璧主義にとらわれた人は、過ちを恐れるあまり作品の細部にこだわり、全体を見失う。
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」より
確かに、「ここはもっとこうしたほうがいい」と修正しつづけていると、いつまでも完成しない。
完成しないということは、達成感も反省もできなければ、
「次はこうしよう」と目標を決めることもできない。成長できない。
私がメンタルを壊して休職した頃、仕事の資料作成にこだわりすぎていました。
この表現では伝わらないかもしれない。もっと丁寧に説明しよう。その繰り返し。
気が付いたら数時間たっていて、他の業務がおろそかに。
プレゼンをしてもうまくプロジェクトが進行せず、モチベーションは下がるばかりでした。
完璧主義も、やりすぎは良くないんだ…
そうではなく、試行錯誤しながらとにかく行動することで、同じ仕事を短時間で行う方法を編み出せたり
全く別の視点でアイデアが生まれたりして、どんどん生きやすくなっていくのではないかと思います。
完璧主義は、心も体も疲れやすい
完璧主義の人は、常に物事を深く考えているので、疲れやすいです。
「心は脳である」という考え方がある(※参照)ので、頭を使いすぎて脳が疲れると、心も疲れていきます。
周りからは、そんなに忙しくなさそうなのにいつも疲れているように見えるのですが
本人は考えるのにエネルギーを使っているので、疲れてしまう。
そのため、無駄なものをどんどん省いて、考えるタネを減らしていくだけでも
疲れやすさから脱出できるのではないかと思います。
完璧主義をやめる方法
まず、完璧主義を完全にやめることはできません。
「完全にやめる」という思考自体が完璧主義だからです。
目指すゴールは「自分にとって、ちょうどいいバランスを見つける」ことです。
長年、完璧主義だった私たちにとって、その価値観を変えていくことは大変です。
時間がかかるものなので、焦らないのが大切です。
力を抜いてもいいと、自分を許す(=たまにサボる)
ある日職場で、女性起業家を招いて人生論を聞くセミナーが行われていました。
SDGsの活動の一環で、ジェンダー平等を目指したかったからのようです。
登壇する女性たちは、みんなキラキラしていて、成功者のオーラが出ていました。
ですが、そんな彼女達の人生は思ったより壮絶でした。なのに今はとても笑顔なのです。
私は質疑応答のときに、ストレスフリーでいるための秘訣を聞いて回りました。
すると総じて「適度にサボること」と答えていました。
男性社会で戦い続けて成功した女性たちから「サボる」という言葉がでるなんて。
最初はビックリしましたが、次第に
サボっていいんだ…!
と思えるようになりました。
サボるというとネガティブに聞こえますが、要するに休憩時間をちゃんととること。
喫煙者ならタバコ休憩ができますが、私はタバコを吸わないので、
仕事をしているフリをしながらボーっとする時間を作っています。
休職してから、メンタル管理アプリ【Awarefy】でマインドフルネスをするようになり、
頭の中がザワザワしてきたら、呼吸に集中して脳を休めることがクセづきました。
今日はもう疲れちゃったし、明日やろう
という気持ちも大切です。
▼ポモドーロタイマーを使うと罪悪感が減るかも
最初にだいたいのイメージを共有してから仕事する
職場で「これやってくれる?」と頼まれたとき。
「わかりました」とすぐ仕事をやりはじめると、モヤモヤタイムが始まりませんか?
これで完成でいいかな。でも上司にがっかりされないかな
もっといい形にできるかもしれない
頼まれたからには評価されたい。
完璧主義なので、ちゃんとした仕事をしようとしますが、
人によって「ちゃんとした仕事」の価値観が違います。
つくりこんだ資料が欲しい人もいれば、ワードに箇条書きでいい人もいます。
そのため、頼まれたときにどのくらいのレベルでいいかを話し合っておくことが大事です。
分析資料をつくってほしい
基本的な項目はAとB
でもCも分析したほうがより詳細になるかも…
と悩んでしまわないよう、
分析項目は性別、年代、それ以外にありますか?
と確認しておく。
こうしておくと時短になりますし、提出後に「あれも追加してほしい」と言われたときに
自分の気が回らなかったばかりに…などと落ち込まずに済みます。
疲れない考え方をする(主観2.0)
疲れないよう、考えるタネを減らすことも重要ですが、疲れない考え方をクセづけることも大切です。
チャンネル登録者数50万人以上の精神科医・益田先生が提唱している「主観2.0」が私には合っていました。
主観2.0とは、現実を受け入れた状態をいいます。
主観だけで物を見ると、感情・知識・思い込みに飲み込まれてしまうので、客観的に物事をみることも大切です。
でも客観的に見るだけだとしんどい。なので、「客観的な視点を持ったまま」主観的に戻っていく。
具体的なことはこの5つと言われています。
- 白黒思考ではない(ハッキリ物事を決めようとしない・曖昧な状態)
- 常識や思い込みから自由になっている(親子の絆は大事「と必ずしも言い切れない」)
- 努力じゃなくて世の中は「運」である(努力すれば報われるとは限らない)
- 多様性を受け入れる(傷つきやすい人、気持ちに鈍感な人など様々いる)
- 矛盾との調和(自分に都合よく良いとこどりをする)
私はINFJなので、「こうあるべきだ」という思考にとらわれています。
ですが、そう感じた自分のことは否定しない。でも世の中を受け入れるということをしています。
世の中にはそういう人もいる
絶対というものはない
人生なるようになる
と思いつつ、傷ついたことは事実なので、
変に忘れようとせず自分を癒す行動(美味しいものを食べるなど)をしています。
私は休職後にこのブログをはじめたのですが、価値観の違いに悩んだときに
自分の好きなことはブログ活動でやろう。と思えるようになりました。
居場所を会社ではない場所につくることで、執着がなくなったんです。
ま、いっか。
が口癖になったというか。そうやってモヤモヤ思考を追いやって、疲れないようにしてます。
節約できたエネルギーは、好きなことに使える
これらのことを続けていくと疲れにくくなるので、帰宅後すぐにベッドに倒れこむようなことが減ります。
その分、自分の好きなことをする時間に使えるようになります。
自分の持つ「完璧主義」を、自分のためだけに使えるんです!
目指すゴールはちょうどいいバランスなので、好きなことのために「完璧主義」を使っていいんです。
誰かのためではなく自分のために、そのこだわりの能力を活用していってください。
このブログでは、HSP・INFJなどの少数派タイプの人に向けて、少しでもストレスなく生活する方法を発信しています。
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